【日韓学生フォーラム】現代史の現場を歩く ソウルで開く=古川英一

2 weeks 1 day ago
      李富栄さん(写真左)を囲む日韓の学生たち=8月23日、ソウルで 今回で10回目を迎えた日韓学生フォーラムは、ソウルで8月22日から3日間、ジャーナリストを目指す日本と韓国の学生など約30人が参加した。 世界を驚かせた昨年12月の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の非常戒厳宣布と、わずか6時間の解除、その背景にある韓国市民の民主主義を守る意志の強さを、現代史の現場を歩きながら学ぶのが狙いだ。市民が株主の新聞 まず訪れたのはハンギョレ新聞社。長年の軍部独裁から民主..
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【出版界の動き】ガンバレ! 出版振興に向けての地道な取り組み

2 weeks 2 days ago
◆8月期・紙の出版物630億円(前年比5.0%減) その内訳は、書籍365億7400万円(同0.1%減)、雑誌264億7900万円(同10.9%減)。雑誌では月刊誌が同8.4%減、週刊誌が同23.8%減。返品率は書籍が36.6%(同1.2%減)、雑誌は46.3%(同0.3%増)。 書店店頭での売れ行きは、書籍が5%増で、文芸6%増、文庫本8%増、ビジネス書11%増、学参5%増、児童書4%増、新書本4%増と、主要ジャンルすべてで前年を上回った。雑誌は定期誌が3%減、雑誌扱いコミ..
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[B] 西方ちひろ『ミャンマー、優しい市民はなぜ武器を手にしたのか』 アジアの隣人が問う、民主主義とは何か

2 weeks 3 days ago
ミャンマーで社会開発に取り組んでいた著者は、2021年2月1日早朝「スーチーさんが捕まった」という友人のスマホの連絡で目を覚まされた。国軍がクーデターで、民主化指導者アウンサンスーチーの率いる国民民主連盟(NLD)から政権を奪取したという。広範な市民が民主主義の回復をめざす「不服従運動」を展開するが、国軍の残虐な武力弾圧に追い詰められ、若者たちは軍政打倒のため武装組織を立ち上げていく。その苦渋の決断に至るミャンマーの友人、知人たちの声を拾い上げ、日本に発信した記録が本書である。(永井浩)
日刊ベリタ

【リレー時評】 なぜ日本は、対米開戦をしたのか=藤森 研(JCJ代表委員)

2 weeks 3 days ago
 戦後80年の夏。テレビ各局は戦争関連の番組を競作した。NHKスペシャル「シミュレーション 昭和16年夏の敗戦」も、評判になった。 日米開戦前、若い頭脳を集めた内閣の「総力戦研究所」が、鉄鋼生産、石油など彼我の国力差を机上演習した史実を、ドラマとドキュメンタリーで描いた番組だ。 計算の結果、日米の国力比は少なく見ても1対12。仮に南方の石油を確保しても運ぶ船が足りなくなる。彼らの報告は、「日本必敗」だった。 だが東条首相は、国力比、天皇の意向、陸、海軍の思惑、中国撤兵を巡る日..
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